2017年 ねりせんニュース(2017年元旦発行)
発行者 理事長 小野田清一
編集者 広報部長 姫野剛慶
新年のご挨拶
一社)ねりま中小企業経営支援センター
理事長 小野田 清一
明けましておめでとうございます。年頭にあたり会員の皆様およびご家族のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
2016年の政治社会面でのトピックスとしては①練馬区人口が72万人を突破し、地元練馬から小池都知事が誕生した。②電通過労死自殺で経営責任をとり電通社長が辞任へ。③日米首脳、真珠湾で慰霊し不戦の誓、同盟深化。④熊本地震、台風10号豪雨、博多陥没事故、糸魚川大火等の大災害が発生した。日本経済面では景気回復の途上であり円安原油高、人口減少高齢社会の中で人手不足が表面化してきた。
アベノミクスでは2017年働き方改革とインフラ等の輸出が政策課題となり産業界にも対応力が求められ、①最大の不安定要因である対米中韓関係の動向に注意し、グローバル化の進展の中、業界再編で
競争力をつけ、足元を固めた業界から国際展開を一段と強化していく必要がある。②人手不足の中で長時間労働の是正、同一労働・同一賃金の徹底を図る必要がある。
当センターは30年以上の歴史があり、練馬区に係る創業支援・経営相談・各種審査等を通じて中小企業の経営支援をしてまいりました。2014年に法人化を図り、2015年には経済産業大臣認定経営革新支援機関として活動を開始し事業継続計画(BCP)支援、マイナンバー制度導入、助成金支援等を通じて各種産業団体への具体的提案、連携を開始し、地元に根を張る経営コンサルタント団体として57名の会員がおり、その内、約8割が練馬区に居住しています。各会員は練馬を拠点にして練馬区内、東京都下、全国各地で活動をしています。会員は中小企業診断士+αのマルチライセンスを保持する経営コンサルタントが多く、多種、多様な業界の出身で①大企業での経験、②中小企業の経営指導実績、③小規模企業の経営相談支援等、豊富なスキルとキャリアで活動を展開しています。
2016年には経営革新認定支援機関として公的機関の窓口経営相談や専門家派遣はもとよりコンサル能力を結集して事業承継・BCP、2017年には健康経営・インパウド観光・社外取締役等の商品力を強化し、また、練馬区政70周年記念事業を企画し取組みます。練馬区役所、練馬区産業振興公社、練馬産業連合会、東京商工会議所練馬支部、練馬区商店街連合会、各金融機関、農業団体等と連携協力のもとに、活動を強化してまいります。我々中小企業診断士に期待されることは①地域振興、賑わいづくり支援、②海外展開を含めた中小企業の販路開拓のための連携、マッチング等のコーディネイト力、③高齢者・女性の活用等を支援する人財開発力の発揮、④経営管理力をベースとした突破力を支援する洞察力と提案力等が期待されています。 激動の21世紀、経営コンサルタントである中小企業診断士に求められる分野は製造業、商業、建設・不動産業、農林水産業のみならず、情報産業、観光産業、医療介護を代表とするサービス産業等、あらゆる分野に渡って期待されています。常に経営者感覚を磨き、平時の経営と有事の経営をサポートし、中小企業、地域産業が総合力を発揮できるよう一層の努力をしてまいりますので、今後とも御指導御協力の程宜しくお願い申し上げます。